steam style pizza band。
このメンバーで最初に録音した曲がこの「まぼろし」
という曲。
いまでも、スタジオではたまに鳴らしてる。
丹羽(もんもん)のドラムを、いまでも思い出せる。
この歌は、記憶を刺激してくれる。
島村楽器のスタジオで、ライブ録音された音源は、繰り返し過ぎた引っ越しで、
どっかいってしまったけど、頭の中ではずっと鳴ってる。
俺の行動は、いつだって記憶が伴わない。
小林正人という人間はいつも行き当たりばったりで生きてきた。
真面目さを装いながら、人の名前は覚えず、浮気をし、嘘をつき、コンプレックスを隠すことに必死になり、音楽しかないと言いながら、気が向いたときにしか興味を持たず、ギターだけは、毎日弾くが、思いつきのフレーズに満足して適当に気が向くだけ弾くだけ。
そして最大の誤算は、俺には運だけならあると勘違いしていたことだ。
人の褒め言葉に一喜一憂し、自分を見失っていた。
そんな俺の行動は、行き当たりばったりで、記憶が伴わないのは当然だった。
10年前steam style pizza band というバンドができて、
最高に楽しい瞬間が毎日のように訪れてくれた日々がいつしか、
惰性のまま、言い訳を繰り返したまま続いてしまった。
あの頃は、時間がたっぷりあった。
みんなで音を奏でる時間が、馬鹿話を飽きるまで続ける時間が。
上京してからのおれは、読書が好きになった。
あまり言いたくないけれど、いつだって寂しかった。
7/7日雨の七夕、七夕に雨が降ると、その年の農業は豊作なんだって。
下北沢モザイクにて、新岡尊史がドラムを叩き、高木明が抜け、
3ピースになったスチームは活動休止を宣言した。
親父になる俺を、今までのスチームを見てきてくれた、人たちが
「おめでとう」と声をかけてくれた。
照れくさくなる。
ほんとにありがとう、頑張るわ。
次会うときは、「まぼろし」を引きずった俺ではなく、
最高に楽しい瞬間を生きている俺でいたい。
というか、俺はここ数か月、楽しんでる。
スチームは、こんな俺でも、いつでも待ってるらしいから。
こんな俺がいないとスチームじゃないしね。
最初に俺たちが誓った「出し惜しみしない音」を奏でていきます。
では、また。
まぼろし
シャボンは運ぶ
いつかかわる景色
くすんだ空の色
まるで癒していくよう
草原に座ったままで時間は不思議に揺れる
どこか遠くの船にいる
果物に話しかけた
腐った世界の言葉で
難しいことは何もない
ただ、座っていればいい
ゆっくりと解けていく魔法の中さ
町はずれのビル
緑の中のビルディング
明るい空の色
まるで壊れていくよう
ちょうどいい加減の体温 ジレンマが膨れるばかりだ
そっと静かに君がいる
窓ガラス睨みつけた
腐った世界の目玉で
お祭り騒ぎみたいに
よく騒いでいられるよ
ゆっくりと解けていく魔法の中さ
つま先にかゆみが残ったまま命からがら出息をし続けて
そのまま頂の上で死ぬために ひょっとして生きてるのかなんてあがいて
ちょっと前の自分のまぼろし
ゆっくりととけていくまぼろしの中さ
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